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技術力+人間力=自ら行動する人材育成…金沢工業大学
「夢考房プロジェクト」
就職率ほぼ100%、在学生の約70%が石川県外の出身という金沢工業大学(石川県野々市町)。「全入時代」を迎え、大学間競争が激化する中、理系の地方大学にもかかわらず学生や企業に支持される理由は何か。22日に同大学で開かれた、学生のモノづくりプロジェクト発表会「夢考房(ゆめこうぼう)プロジェクト」を通じ、人気の秘密を探った。
ロボット、フォーミュラーカー、人力飛行機、義手-。キャンパス内の教室に、力作がそろう。いずれも学年・学科の垣根を越えた学生が数十人ずつでチームを結成、設計・製作、予算管理まで自分たちで行いながら製作した。
現在のプロジェクト数は15。今年度はロボットプロジェクトが、「NHK大学ロボコン」で見事に初優勝し、ベトナムでの世界大会でベスト8と技術賞を獲得した。また、ガソリンエンジンや電気自動車の性能向上に取り組むエコランプロジェクトは、広島の大会で低燃費車「エコランカー」がガソリン1リットルで2076・3キロメートルを走行、大学クラス2位となった。
◇
発表会では、学生が技術開発のポイントなどを紹介。さらに来場者からの質問に答え、実演を交えながら1年間の成果を披露する。
夢考房プロジェクトは「教育付加価値日本一の大学」をめざす同大学が1993年からスタートさせた課外活動の1つ。各チームは授業の合間を縫って、年間320日開館している実験・製作室「夢考房」に置かれた工作機械、金属材料などを使って作る。
ただ、コンテストなどの入賞が最終目標ではない。学生の技術力と“人間力”を高めるのが狙いだ。
ロボットプロジェクトのメンバーの1人は、「優勝もうれしかったが、各自が責任を負いながら議論し、協力し合ってロボットを作り上げた達成感がよかった」と振り返る。
いわば「自ら積極的に行動する技術者」(二飯田(にはんだ)憲蔵・金沢工業大学常任理事)を育成する教育を担うが、目標に向け、チームの一員としてプロジェクトを進める姿はメーカー企業の技術部門に通じるものがある。
このため、発表会には学生や高校教員、父母だけでなく、地元企業の人事担当者や技術者が多数訪れ、研究内容や学生のプレゼンテーション能力を視察する。スポンサーとしてプロジェクトを支援する企業も多い。
◇
同大学は「年間300日活動ができるキャンパス」を掲げ、教育の施設やシステムを充実していることも高い評価を受けており、「夢考房でモノづくりをしたい、と入学してくる学生も少なくない」(広報担当者)。北陸にある大学なのに学生は全国47都道府県から集まる。
また、2006年度卒業生の63%が上場企業や大手企業(従業員300人以上もしくは資本金3億円以上の企業)、公務員として就職。就職率は99・8%となった。
学生が「主役」となって意欲的に学び、企業や社会に役立つ人材が育つ。同大学が支持される理由はここにあるようだ。
フジサンケイビジネスアイより
学生の人材がいいものだったらねっ。
「夢考房プロジェクト」
就職率ほぼ100%、在学生の約70%が石川県外の出身という金沢工業大学(石川県野々市町)。「全入時代」を迎え、大学間競争が激化する中、理系の地方大学にもかかわらず学生や企業に支持される理由は何か。22日に同大学で開かれた、学生のモノづくりプロジェクト発表会「夢考房(ゆめこうぼう)プロジェクト」を通じ、人気の秘密を探った。
ロボット、フォーミュラーカー、人力飛行機、義手-。キャンパス内の教室に、力作がそろう。いずれも学年・学科の垣根を越えた学生が数十人ずつでチームを結成、設計・製作、予算管理まで自分たちで行いながら製作した。
現在のプロジェクト数は15。今年度はロボットプロジェクトが、「NHK大学ロボコン」で見事に初優勝し、ベトナムでの世界大会でベスト8と技術賞を獲得した。また、ガソリンエンジンや電気自動車の性能向上に取り組むエコランプロジェクトは、広島の大会で低燃費車「エコランカー」がガソリン1リットルで2076・3キロメートルを走行、大学クラス2位となった。
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発表会では、学生が技術開発のポイントなどを紹介。さらに来場者からの質問に答え、実演を交えながら1年間の成果を披露する。
夢考房プロジェクトは「教育付加価値日本一の大学」をめざす同大学が1993年からスタートさせた課外活動の1つ。各チームは授業の合間を縫って、年間320日開館している実験・製作室「夢考房」に置かれた工作機械、金属材料などを使って作る。
ただ、コンテストなどの入賞が最終目標ではない。学生の技術力と“人間力”を高めるのが狙いだ。
ロボットプロジェクトのメンバーの1人は、「優勝もうれしかったが、各自が責任を負いながら議論し、協力し合ってロボットを作り上げた達成感がよかった」と振り返る。
いわば「自ら積極的に行動する技術者」(二飯田(にはんだ)憲蔵・金沢工業大学常任理事)を育成する教育を担うが、目標に向け、チームの一員としてプロジェクトを進める姿はメーカー企業の技術部門に通じるものがある。
このため、発表会には学生や高校教員、父母だけでなく、地元企業の人事担当者や技術者が多数訪れ、研究内容や学生のプレゼンテーション能力を視察する。スポンサーとしてプロジェクトを支援する企業も多い。
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同大学は「年間300日活動ができるキャンパス」を掲げ、教育の施設やシステムを充実していることも高い評価を受けており、「夢考房でモノづくりをしたい、と入学してくる学生も少なくない」(広報担当者)。北陸にある大学なのに学生は全国47都道府県から集まる。
また、2006年度卒業生の63%が上場企業や大手企業(従業員300人以上もしくは資本金3億円以上の企業)、公務員として就職。就職率は99・8%となった。
学生が「主役」となって意欲的に学び、企業や社会に役立つ人材が育つ。同大学が支持される理由はここにあるようだ。
フジサンケイビジネスアイより
学生の人材がいいものだったらねっ。
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